ビーナスライン

今日は長野県のビーナスラインをドライブしてきました。ビーナスライン八ヶ岳中信高原国定公園を走るドライブロード。最終目的地は美ヶ原高原ですが、途中、見所も多く、どこまで行くことができるのかわからないので特に目的地は定めずに行くことができるところまで行って、それで適当なところで帰ってくればいいや、というお気軽モードで出発。そもそも前日の台風で、朝まで雨、そして昼から晴れ、という天気予報。前日の夜は天気予報をチェックし、行くべきか、それとも行き先を変えるべきか悩みましたが (代替地は箱根。でも、こちらも似たような天気予報)、小1〜中1と幅がある子供3人の家族。室内で何かやったこところでお金がかかるだけであまり意味が無い (そんなところはいつでも行くことができる)、ということで、まぁ、駄目だったら仕方ないということで出発。

自宅を朝4時半に出発。ピーク時はいきなり中央高速に入る八王子ICの入り口付近から激混みで高速に入れない、という状況もありますが、今日はすんなり通過。中央高速は最初は曇りでしたがそのうち雨。気分もだんだんトーンダウン。諏訪ICで降りてビーナスラインに入ります。蓼科湖を過ぎたあたりからどんどん高度を増して行き、道路の両側は高原の林が広がります、のはずですが、霧で視界がほとんどありません。すでに太陽は出ていますが (たぶん、まだ8時前) かなり暗く、真っ白な中を進んでいくので娘は「お父さん、怖いからもう帰ろうよ」と何度も必死に訴えます。気持ちは私も同じですが、これで帰っては単に高速道路で長野県に来ただけ。「大丈夫、そのうち晴れてくるから」と説得し、どんどん進みます。

白樺湖に到着。しかし雨。それも結構しっかりした雨。天気予報を見ると相変わらず昼から晴れ。雨雲の状況を見ると、もう雨雲は通りすぎているはず。でも、雨。気分もどんより。無意味だけど、白樺湖畔にあるテディベア美術館に入ろうか、などという悪魔のささやきが頭の中で聞こえていますがそれを振り切ってビーナスラインを進みます。次のポイントは車山高原

しかし、車山高原も相変わらず雨。天気がよければリフトに乗って上に上がる予定でしたがそんなのは無理。リフトはむなしく動いていますが、乗る人はいません。ビジターセンターでどうしようかなぁ、と考えていると、長男と次男は「次はどうするの?」と攻め込んできます。そして娘は相変わらず、「お父さん、帰ろうよ」と繰り返します。

う〜ん。でも、まだ時間は10時。そろそろ雨も上がるはずだけどなぁ。じゃ、次にポイントである霧ヶ峰まで行って考えよう、どちらにしても下に下りるには霧ヶ峰に行かないといけないから、と
説得し、ドライブを続けます。

しかし、状況は変わりません。霧ヶ峰も真っ白。仕方ないので11時前ですが、霧の駅で昼食。

さて、ここから諏訪湖に下りてご帰宅、という選択もありますが (娘は相変わらずそれを強く主張)、ここまで来て引き返すのはどうかと思う。天気予報は相変わらず昼から晴れとなっています。この霧なのでビーナスラインを走る車は少ないけれども道はしっかりとした道で安全っぽいので、やはりここは行くしかありません。しかし、途中で私も失敗したかな、と思いました。真っ白の度合いがどんどん増して来ています。和田峠や扉峠のように峠と呼ばれるところを走っているからでしょうか。途中、何度か引き返そうかと思いましたが、Uターンをする場所もなかなか見つかりません。そもそも真っ白なので、道路の真ん中でUターンをするのはかえって危険。とにかく進むしかありません。家族は皆、押し黙ったまま、と思いきや、外を見てもおもしろくないのでぐっすり睡眠中。朝、起きるのが早かったのとお昼ごはんを食べたことで、睡魔に襲われたのでしょう。一人黙々と運転をする私、といういつものパターンとなりました。

しかし、神は私を見捨てませんでした。美ヶ原に向かう最後の険しい山道、Dでは登れないのでLに入れて登っていくうちに、晴れてきたではありませんか。霧が流れたのか、それとも標高2,000mに近づいたことで霧の上に出たのかわかりませんが、視界が開けてきました。まぁ、引き返すことも大切ですが、安全な道路、かつ天気予報で晴れを示していたのですから、頑張ってよかったのでしょう。結果オーライですが、美ヶ原にたどり着いたときには、雲はあったものの、雨は上がり、視界も開けておりました。

後でわかりましたが、ほとんどの人は美ヶ原高原美術館に行くのでしょうけど、私は始めてであり、ビーナスラインを道なりにもくもくと登ってきたので、ふる里館の駐車場にたどり着きました。まぁ、それはそれでよかったのですが、視界は開けてきてはいたものの、怪しい雲は数多く、かつ、風がものすごいので、牛伏山をちょっと登ってあわてて引き返してきました (娘が飛ばされるくらいの暴風にびっくりして、また、お父さん、帰えろーよー、山は嫌い!と怒り出し、あまりの剣幕に早々に降りざるをえませんでした)。

最初は、わーい、牛だー、と言いながら登っていました。


とりあえずここが牛伏山のてっぺんと思しきところまで来ましたが、

もう、暴風に耐え切れず

あえなく下山。

といっても、2016m から 1990m へ、ですが。

気持ちは美ヶ原をちょっと制覇、だったのですが、トイレ休憩で美ヶ原高原美術館に行ったところ、広い駐車場にたくさんの自動車、そして立派な建物。そうか、美ヶ原と言ったらここなんだ。やはり、準備もせずに来るとこうなるなー。今日は時間がないのでトイレ休憩、プラスソフトクリームだけで終わりにしますが、次はここを最終到達点にしよう。

さて、美ヶ原が晴れているのであれば、これまで涙を呑んできたポイントも大丈夫ではないかと、ビーナスラインを逆戻り。

霧ヶ峰に到着したときには、昼食時、ほとんど車が留っていなかった駐車場がいっぱい。やっと場所を見つけてさぁ、散歩、と思って声をかけたら、皆、また爆睡状態。やれやれ、と思い、仕方ない、次の車山に行くか、と走り出して駐車場を出たら、後ろから「外に出ようよ」という声。うーん。もう、またいっぱいの駐車場でスペースを探すのは御免こうむります。仕方ないので、途中にあった駐車スペースに車を止めて、しばし外の空気を吸います。太陽は出ているものの、雨を後ということもあるのでしょう。ひんやりとして気持ちがいい。

さて、次は車山高原。ここも天気はばっちり。おかげでリフト乗り場の駐車場がいっぱいで入れません。なんとかちょっとの歩きでokのところの駐車場を見つけ、リフトで車山山頂へ。山頂へは、2本のリフトを乗り継いで登ります。歩きでも行けますが、かなりの距離を歩くことになります。天気のいい日は大丈夫とは思いますが、やはりトレッキングシューズ等を履いたほうがいいでしょう。今回、我が家は軽装で来ましたので軟弱にも往復リフトを利用しました (5人家族ともなると、結構な金額となります)。

上のほうのリフトからは白樺湖が見えます。

頂上には、車山気象レーダー観測所があります。

ここも標高 1,900m を超えていますから空が近いです。

雲が無ければ左に八ヶ岳連邦と富士山、右に南アルプスが見えるはずですが、雲が多くて富士山はごく一部しか見ることができませんでした。

なにはともあれ、8時過ぎに自宅到着。やはり小仏トンネル付近で渋滞はありましたが、想定の範囲内なのでよしとしましょう。

今回ははじめてのビーナスラインということと、半日、雨と霧で何もできなかったのでかなり押せ押せでのドライブとなりましたが、次回はポイントを絞ってゆっくり楽しめるようにしたいと思っています。