NASPA スキーガーデン

今日は今シーズン最初のスキー。そして最後のスキー。長男の受験のため、試験が終わるまではスキーを封印しており、かつ、試験の後、大雪で出かけることができなかったので、やっと今日となった次第。ただ、次の土曜日は新車の納車日となっており、当然ノーマルタイヤでの納車。数日のためにスタッドレスタイヤを購入することはできません。したがって、この週末が最後のチャンス。本当は一回スキーに行って終わりであればもう行かなくてもいいかなぁ、と思っていたのですが、やっぱり行こう、と昨日の昼に決意(?)。

朝5時に出発。目的地は NASPA スキーガーデン。ここは規模は大きくないものの禁ボードのスキー場。私もボーダーは嫌いですが、子供はもっと嫌い (リフトに乗ってゲレンデを滑ったのはまだ長男だけですが、長男が嫌っている)。今回はスキー2回目の次男と長女をリフトに乗せてゲレンデを滑らせる、というのが目的でした。規模は大きくなくてもいいのでゆるやかなゲレンデがあること、スキーのみのゲレンデであること、という条件で探したところこことなりました (逆に言うと、スキーのみのゲレンデがほとんど無い、という現実があります)。ボーダーに恨みなどありませんが、やはり滑ることよりもカッコいい滑りを心がけ、トリッキーな動きをして喜ぶボーダーは少なくはありません。ゆっくり自分のペースで滑りたいという人にとってはボーダーの存在は悩みの種。結果的には NASPA を選択したのは正解だったと思います。

さて、朝5時に出発し、3時間もあれば余裕で到着すると思っていたのに到着は10時過ぎ。高速での2回の渋滞が原因。1回目は埼玉県での自動車事故。これは予想不可能なので仕方ないのですが、もう1つは群馬県での路線減少。先週の大雪のため、2車線が1車線になっている箇所があり、これでもの凄い渋滞が発生。たった一箇所、おそらく除雪車で一回やればなんとかなると思うのですが、除雪車はどこか他に行ってしまったのでしょうか。そこを過ぎると快適な運転。そして新潟県に入ると群馬県よりも雪はもっと多いものの、完璧な除雪できれいに2車線が確保されています。さすが新潟。除雪のレベルが違います。高速道路なので県というエリアには依存しないとは思うのですが、この違いは何なのでしょう?湯沢ICを降りても、目的地までは完璧な除雪で路面には雪はありません。道路の両側には2m〜3mの雪の壁があるのですが。

渋滞のため、今度はトイレに入るためにSA/PAに入る車も多くなり、入りきれない車の行列が本線にまで伸びて、更に渋滞をひどくしてしまっています。おそらく東京方面からスキーに行った人はほとんど遅刻(?)でしょう。私も8:30からの午前券を購入してリフト代、スキーのレンタル代を少しでも節約しようと思っていたのですが、やむなく1日券を購入。とはいえ、帰りを考えるとPM 5:00まで滑ることはできず、3:00で切り上げたので時間的には半日券を同じ。まぁ、こういうこともあるんだな、と諦めるしかないのですが、高速道路の除雪くらいは完璧にやってほしいなぁ、と思った次第です (特に新潟県群馬県とであまりにその対応の違いが大きかったので)。

さて、NASPA スキー場に到着して駐車場に向かいます。ここは上から順番にいくつかの駐車場があるのですが、一番上は既にいっぱいでその下の2番目の駐車場に入りました。ゲレンデまでは無料のシャトルバスで移動。一見、面倒くさそうですがバスはぐるぐると頻繁に回っているので待ちはほとんどありません。バス、ゲレンデともそうですが、子供に対して非常に優しいスキー場です。特にリフトに乗る時にわかります。リフトに乗る時、どこのスキー場も当たり前ですが係員さんがいてサポートしてくれますが、一人くらいしかいないことが多くなかなか手が回りません。サポートしてくれるにしても最低限。ところが NASPA は手厚い。乗り場では最低2,3人の係員がいて、子供が乗る場合は待合線から実際にリフトに乗るまでずっとサポートしてくれます。親は何もしなくてもOK。降りるところは係員が一人ですが、これも子供の場合はしっかりサポート。スキーに慣れていない子供を持つ親としてはとても安心なスキー場です。

スキーが終わり、シャトルバスで駐車場に戻る時も、妻と娘がトイレで遅れていると、運転手さんはバスを発車させずに待ってくれました。ただ、トイレが混んでいるようでなかなか戻って来なく、かつ、他のお客さんも乗り込んできたので発車してもらいましたが、申し訳ありません、と言ってくれました。駐車場に到着してバスを降りる際も、「申し訳ありません、もう一回ゲレンデまで行っていっしょに帰りますか?」と言ってくれました。細かいところではこうしてほしいなぁ、という点ももちろんありますが、スキー初心者がいるファミリーゲレンデとしてはお勧めのところです。ホテルニューオータニ系列なので隣接にホテルに泊まることができればゆっくり、スキーを楽しめるスキー場だと思います。ただ、規模が小さいので、ある程度滑ることができるようになりいろんなコースを楽しみたい人は物足りなくなると思いますが、どうやら NASPA、GALA、湯沢高原スキー場を結ぶ無料シャトルバスがあるので、例えばAMはNASPA、慣れたらPMはGALAとか、そういうことも出来ると思います (NASPA〜GALAは7分ですから移動そのものはそんなに負荷ではありません)。財布と宿泊は気にしないといけませんが。

さて、次男と長女は2回目のスキー。2回目といっても、1回目はいわゆるスキーエスカレータがあるキッズエリアでのスキーで、歩くのもやっとという状況。今回もスキーを履かせたらそういう状況。最初はカニ歩きでちょっと山を上っては降りる、というのを2,3回繰り返しましたがいい加減疲れた、というのでリフトに乗せて上に連れて行きました。ただこれは事前に想定していた路線。結局、滑ることができるようになったら、などと言っていてはいつまでたっても足で昇り降りするだけで疲れるだけ。結局、上に連れて行ったほうがいいのです。ただ、問題は降りてくるゲレンデ。そこを転んでもいいのでなんとか降りてこれるゲレンデでないと、今度は上に行くのが嫌だ、となってしまいます。NASPA の場合は、(途中、初心者にはややきついかな、というところもありますが) 初心者にピッタリのゲレンデがあります。娘は最初の2回は私が後ろから抱えて降りましたが (これがまた辛い。幼稚園とはいえそれなりの体重なので、私の足はパンパン)、もうそこで自分でやりたい、と言い出し、後は一人で滑らせました。最後は 500m のゲレンデを転ぶこと無く一人で滑り降りてこれるようになりました。次男は妻担当ですから抱えて降りるということはできず、最初から一人でやらせたようですが、娘同様、最後は転ばずに降りてこれるようになっていました。いやー、子供ってすごいなぁ、と思いました。最初は歩くのもやっとだったのに、4時間後にはどんどんリフトに乗って降りてこれるようになっているのですから。

一つ、笑い話。次男が一人でリフトにのった時のこと。降りる時、係員さんに言ったそうです (係員さんも当然、気がついたはずですが)。「スキーが片方ありません」。どうやらリフトに乗っている間に片方、外れて落ちたようです。下に誰もいなくて本当に良かったのですが、係員さんが「どの辺で落としたの?」と聞いたところ、回答は「わからない」。さすが次男。そんな人です。落ちた時点で当然気がつくはずですが・・・次男の後ろに乗っていた人は気がついたので教えてくれたようで、なんとかスキーは発見されたようです。

帰りを考えて3時まで、ということで開始しましたが、途中、トレイ休憩無し、食事なしで、4時間ぶっ続け。3時になってもう終わろう、というと、子供は意外にもそうだね、という感じであっさり終了。もっとやりたい、という回答を予想していたので4時までくらいだったらいいかなぁ、と思っていたのですが、子供はかなり満足したようです。標高があまり高くはないので、かつもうすぐ3月ですから雪質はそんなにいいとは言えませんが、かえって雪が重くスピードがそんなに出ないので子どもたちにとっては逆によかったようです。湯沢 IC から数分と交通アクセスもよく、ボード禁止なので安心して滑ることができましたしリフトもほとんど待ちなしでしたので、かなり堪能することが出来ました。

来シーズンはまずここで足慣らしをして、大丈夫そうだったら他に行く、という感じでやろうかなぁ、と思っています。財布との相談ではありますが、皆、これくらい滑ることができるようになると、お金はかかってもたくさん連れて行ってあげたいと思うようになりました。

最後に、今回も私は一回も転ばずに終わったのですが (そもそも、初心者ゲレンデだけですから)、ショッキングなことがありました。転んで立ち上がれずにもがいている次男を見て、ほら、こうするんだ、と自ら転び立ち上がろうとしたら、あれ?立てない! 体勢を立てなおしてやってもできない。なぜ?と自分でもびっくり。そもそも最後に転んだのがいつなのか思い出せないのですが (おそらく数十年前)、おそらく腹筋でしょう。ここが弱っているので、立ち上がれないのでしょう。ううむ。鍛えなければ。