介護帰省 (2015/02/10)

さて、今回の介護帰省の最終日。ここ数年で最大の寒波到来。自宅付近は雪は降ったけど15cm程度なのでたいしたことはありませんが(しっかり除雪しました)、帰路、山形県/宮城県の間の峠、そして福島県での地吹雪が心配。

念のため、昨日の晩から父には「明日、帰るからね」と何度も伝えており、今朝も「今日、帰るよ」と言うと、「そんなことわかっている」という返事。しかし、それを信用できないからややこしい。毎回、じゃあ帰るからね、と車に乗ろうとすると、「えっ?帰るの?」と言われます。前々回なんて、東京に到着したので着いたよと電話したら、「今、どこにいる?なかなか帰ってこないので心配していた」という驚愕の返事。どうせ今回もそうだろうなぁ、でも、何度か言っておかないと、と思い確認のため、伝えているわけです。

帰ると言っても、当然、毎回病院によって、昼ごはんを父といっしょに食べ、いっしょに実家に帰って父が確かに家に入ったことを確認してから東京に向かっています (一度、鍵がとこにあるのかわからずジタバタしていたので、必ず家の中に入るところまで確認しているわけです)。ところが朝、そろそろ病院に行こうか、という時間帯におそらく石油の宅配をお願いしているところなのでしょう、「今日の午前中は家にいるから集金に来てくれ」と電話をしていました。慌てて、「今日、病院に行かないの?」と聞くと、「だってお前、帰るんだろう」という返事。「いつも病院に行ってから帰ってるじゃない。俺だけ病院に行ってもいいの?」と言うと、また同じ店に電話をして、今度は「さっきは午前中いると言ったけど、今すぐ、集金に来てくれ」。えっ?今すぐ?それもあんまりだけど、来るまで待っていないといけないの?帰りの雪が心配なので、出来るだけ早く帰りたいのだけど・・・ 

とにかく全てこんな感じで疲れます。集金は意外に早く来たので助かりましたが、集金が来るまで、また特養老人ホームに電話。昨日も数軒電話したところ、見学は基本、平日だけということがわかってきました。とはいえ、そうそう平日に会社を休んで来るわけにはいきません。早く雪の恐怖から脱出したいのですが、出来れば今回、1つくらいは見学がしたい。結局、病院に一番近いところに13:00ということで予約が取れました。どうやらどこの特養も説明員という方が説明しないといけないようで、かつ、そういう人はどの特養でも一人だけで基本、土日は休みなので、必然的に見学は平日になってしまうようです (前もって電話で依頼して話がつけば、説明員さんは勤務を変更してくれる場合もあるようですが基本は平日のみ)。

病院に行き、例のごとくプログラムどおりリハビリをこなしている母をちらっと見るくらいでほとんど病室で顔を合わせることができませんが、それは逆に母がいい方向に向かっているということ。今日も母が昼食中、病室で簡単に昼食を済ませ、最初はいっしょに行く気になっていたけどやっぱいいいや、という父を病室に残して特養に。

だいたい、特養は交通の便が悪いところにあります。電話で見学の予約をしたときも、山の上にあるので雪に注意して来てください、と言われていました。ここはここ数年に山を切り開いて開発された新興住宅街。下のほうから順番に道路に沿って家が建っていっています。中腹にある小学校までは少ないながらもバス便がありますが、今はそこ留まり。その先は歩くしかありませんが、おそらく歩くと今日のような天候では行き倒れになるでしょう。また小学校までは除雪されていますが、そこを過ぎて最初の十字路に行くと、その十字路では先の除雪が行われておらず真っ白。そこからギアをローに入れて慎重に上ると、頂上と思しきあたりにありました。本当はここからの景色はすばらしいのでしょう。夏はとっても涼しそうです。

そこでいろいろ説明を受けましたが、病院のソーシャルワーカーさんや地域包括支援センターで受けた説明よりも、非常にためになる話ばかりでした。無理して行ってよかった。この春のシステムの変更で要介護3以上でないと申し込めなくなること、厚労省の指導により今までのような大部屋的/大規模な施設を作ることが出来なくなったこと、ユニット型と呼ばれる施設に作り変えないといけないこと(新規はそれしか認められないこと)、そして何よりも問題なのは、今よりもかなりの値上げになるということ (要介護3の場合、相部屋では7万7千円くらいだったものがユニット型では13万円にもなる)、などを教えていただきました。こちらも前提知識無しで行ったものですから、後で考えるともっと聞いておけば良かった、ということがぞろぞろ出てきましたが、これから少し、勉強しておきたいと思いました。