介護帰省 (2015/02/09)

今日月曜日はハードな1日でした。いつものように朝食の後、病院に。今回の介護休暇の目的である病院からのリハビリ説明会が10時からあり、そこで入院してからのリハビリの状況の説明と今後のリハビリの計画についての説明を先生、看護士、理学療法士言語聴覚士ソーシャルワーカーさんから受けました。毎月、こういう説明会があり、本人または家族の承諾の下でそれを実行、という流れで、本当は先週の木曜日に説明会が行われる予定でした。ただ、兄も私も来ることができないので (理解できない) 父にはんこを押してもらうしかないと思っていたのですが、今日であれば私が来ることができるということで、今日に移動してもらったのです。

最初は形だけのものだろうとは思っていたのですが、それぞれの立場からの説明があり、また、こちらからの質問にも丁寧に回答していただき、来てよかったと思いました。また、言語聴覚士の方からは母の趣味とか、父をなんて呼んでいるのかとか、いくつかの質問がありました。失語症で話せない母となんとかコミュニケーションを取るためのキーワードが欲しかったようです。失語と言っても音は口から出てきます。でも、口が思い通りに動かせないようで、必ず口が「お」になってしまいます。時々、口の動きで「ありがとう」、「んだな(方言)」はわかるのですが、音が出る場合は必ず最初が「お」から始まり、他の口の形に出来ないようです。今、それをなんとか少しでも改善できるように訓練しているようですが、出来るだけ本人が興味を持てる話題からリハビリを進めたいとのことです。

母はプログラムどおり、リハビリや食事をそれぞれの場所で実施。その間、父も私もやることが無いので、私はあちこちに電話。地域包括支援センターに電話して今日の面会の予約を入れたり、母がやっていた宅配弁当の契約がどうなっているのか確認するために生協に電話をしたり、特養老人ホームに電話をして見学可能な日時を確認したり。その間、父はやることが無いので母のベッドで休憩。病院とはいえ、母は決められたプログラムにしたがってリハビリをこなしている毎日で、おそらく父は来ても毎日、こんな具合にやることもなくボーっとしているのでしょう。洗濯物を持ち帰ったりする用事はあるにしてもやることはほとんど無いので、おそらく毎日来る必要も無いのでしょう。もちろん、必要性の問題だけではないのですが、時折母が父に対してもう帰れ、みたいな行動を示すのは、ここにいてボーっとしているのであれば家でもっとやれることをやりなさい、という意味なのかもしれません。母は父が一人では何もできないことを理解しているのでとても心配している、と母が言っていると、言語聴覚士の人が教えてくれました。それなのに父は、毎日来てくれるのはうれしいのだけど、ただ、ぼーっとしているだけ。これは洗濯物ですよ、と言われてもその意味がわからず数日、ほったらかしだったり、これが無くなったので買ってきてくれませんか?と言われても意味がわからず何もしなかったり。聞いて理解することに関してはまだ大丈夫な母だけに、何もできていない父にいらだっているのでしょう。早く独り立ちしなさい、ということなのでしょう。

病室で簡単に昼食を済ませ、実家に戻ったところ、母が入っている生命保険の担当のおばちゃんが来てくれました。今回の入院の給付処理を確認したところ、まだ、何も進んでいないということがわかりました。父には最初の病院を退院した時、入院費用の領収書のコピーを渡しておいたのですがそれは行方不明。父に「どうした?」と聞いても、例のごとく「さぁ、わかんねーなー」という回答。保険のおばちゃんには余分に取っておいたコピーを渡し、まず1つ目の病院への入院費用の処理を依頼。2つ目の病院もすでに退院済ですから領収書のコピーも作っておいてのですが、2つ目の病院は30日以上の入院なので領収書だけでは処理できず、病院に行って書類を作らないといけないのだそうです。それを待ってもいいのですが面倒なので、まずは1つ目の入院費用を処理。2つ目の入院と今の病院の入院はまとめて処理することにしました (最大60日分しか出ないので、今の病院の入院は数日だけ使えるようです)。いずれにせよ、担当のおばちゃんと会えたことで、何かあっても直接電話で依頼できるようになりました。

その後、近所にある地域包括支援センターに行って、今度は父のことを相談。すでに地域包括支援センターは動いてくれており、父は要支援1を取得。母のほうも病院に行ってソーシャルワーカーさんと調整してくれていました。ただ、私も兄も会ったことがなかったので、実際に会って話をすることができてよかったです。特に父のほうの心配をしてくれており、何度か家にも来てくれて状況を確認したり、ヘルパーさんを入れてのサービスを勧めたりしてくれていたようです。ただ、父は「要らない」と頑なに拒否したようで、「どうしましょう?」と相談を受けました。私からは「強行に勧めてください。拒否したら、息子さんからそう言われています、と言い返してください。私からも説得しておきます。」と依頼。まったく。自分ではほとんど何もできないくせに、でも、人の助けは断る。典型的な自分を理解していないわがまま親父タイプだな。老いては子に従え、だよ。そして、出来ないことは恥ずかしいことではないので正直に出来ないのでやってください、とお願いすればいいし、出来ることは出来るだけ自分でやりましょう、だよ。今の父親を見ていると、何でも母がやってくれていたときとたいして変わらず、誰かがやってくれるのを待っているように見えて、ちょっと残念。でも、88歳だから無理なのかなぁ。