インド出張 (3日目)

今朝も3時(日本時間の6時半)ころに一回、目が覚めて、もう一回寝て、でもまた5時に目が覚めました。寝るのも疲れるので、だらだらしています。部屋の中ではインターネットもやはりつながらないので、仕事をやることもできません。

TVをつけても意味不明のものばかり。インドを感じさせるこんな怪しいものも(ブラフマーですかね)。

ボリウッド風の歌えや踊れやモノ。

今、とてもホットな話題でもあるハイデラバード出身のMicrosoft 新 CEO Satya Nadella のニュース。

インドでも人気なのかどうかわかりませんが子供向けの番組。

そしてインド人が愛してやまないクリケット

クリケットはインドに来るたびに、今度、ルールを覚えよう (覚えたら、見るのも楽しいかもしれない)と思うのですが、帰国するとクリケットの必要性皆無ですから学習したこともありません。したがって毎回、意味不明だなぁ、と思って見るしかありません。昨日、こちらの人に、インドでクリケット以外にポピュラーなスポーツはあるか?と聞いたら、う〜ん、と悩んだ末、バドミントンとホッケーかな、という回答。なるほど、確かに東南アジアは強いよね。その後、オリンピックの話に移り、もうすぐ始まる冬季オリンピック(ソチ)があること、インドから3人、出ることは知っていることは確認できました。でも、インドオリンピック協会?のトラブルで国としての参加ではなく、個人資格での参加なのですけど。日本で何かに書いていましたが、インドという国はスポーツがからきし駄目、その理由は国民性にもあるが(これはよくわかる。スポーツでとことん自分を追い込む国民ではない)、学校で体育の授業がない、したがって運動をする、スポーツをする、ということが子供のころから体に染み付いていない、と書いてありました。そこのところはどうなんだとインド人に聞いたら、確かに、学校で体育の授業をやっているところは少しはあるけどほとんど無いなぁ、という回答。日本ではどうなんだ、と聞かれたので、日本では(頻度は正確ではないと思うが)小学校であれば毎日、1時間くらいは体育の授業があり、いろんなことをやる、俺は雪国だったから冬の体育はスキーだった、小学校のときはカントリースキーを履き(学校にスキーが用意されていた)ぐるぐる校庭を回った(これはつまらなかった)、高校のときは週の体育の授業を全部1日に持ってきて(つまりその日は、体育だけの日となる)、朝、学校からスキーとブーツを背負って山まで歩き、リフトなんて使わずに登ってはすべりを繰り返し、そして夕方にまた学校に戻る、という過酷なことをやっていた、みたいなことを説明して盛り上がりました。

さて、やがてまた、ハイデラバードにも朝が着ました。再びどよーんとした感じで朝日が昇ります。これが私にとって、ハイデラバードでの朝日の見納めになるのでしょうか。

あんなに腹いっぱい食べても翌朝になるとおなかがすくというのがインドの恐ろしいところ。たくさん食べても、出るものもちゃんと出ます。アメリカに行くと必ず出なくなったものですが(したがって私はスルーラックを持参していた。インドの場合はこれが正露丸にうなります)、なぜかインドではちゃんと出ます。やはり、香辛料というかカレーのなせる業でしょうか。

今朝の朝食も基本は同じです。肉類は少なめに、野菜と果物を多めに。本当は冷たい牛乳をゴクゴクと飲みたいのですが、おそらく大丈夫だとは思いますが念のために乳製品類はヨーグルトで。もう最後になるかもしれないのでチャレンジしようかと思いましたが、いや、ここで油断してはならぬ、と思いとどまりました。テーブルのグラスに注がれた水も、ペットボトルからのものでなければ決して飲まないようにしています。


ゆで卵は大丈夫ということは前回で実証済み(?)。そう言えば、今回は SMILE が無かったなぁ。別にとびきりおいしいわけではないのですが、なんか寂しい。

部屋に戻り、届いていた新聞 (The Times of India と Hyderabad Times) を見たら、Satya Nadella の記事ばかりです。



The Times of India は通常の一般紙ではないかと思うのですが、Satya Nadellaについても一般的な記事内容です (斜め読みしかしていませんが)。

Hyderabad Times は、Satya Nadella が public school 出身というところに注目しての記事です。


日本の場合は private school 出身者がある世界のトップを独占するということはないのですが、インドの場合はやはり private school が優位に立っているのでしょうか。

さて、インドのパートナーの会社で今日の仕事を開始。昨日もそうですが、tea boy の坊やがニコニコしてやってきて、「何を飲む? Coffee? Green tea? Coke? …」と私を攻め立てます。それも、つぶらな純真な目で。それが彼の仕事ですから。仕方なく、では coke で、と言い、coke の缶をもらいます。それを飲んでいると、「ビスケットを食べますか?」とやってきます。とりあえず1つもらっておくと次はすぐには来ないだろう、ということでビスケットをもらいます。しかし、インド人には日本人の常識は通用しません。目と目で語り合う、お互いの心を読む、などということはありません。ビスケットの1枚目を食べているとまたニコニコしてやってきて、「green teaを飲みますか?」。う〜む、まだcokeを飲んでいるんだよ、ごめんね、まだいいよ、と言うと、悲しそうな顔をして帰っていきます。昨日もこれを繰り返し、今日もまた、tea boy との戦いが始まります。そういえば、前回はこれから空港に行って帰国だ、というときに、ぶどうを持ってきたなぁ。これをもって行ってください、と。さすがにあれは困りました。ごめんね、それは持っていけないんだ、と言うと、つぶらな瞳が悲しそうな目に変わったなぁ。さて、今回はどんなことになるやら。と思っておりうちに、またやってきて私の coke の缶を持っていこうとしました。えへっへ、まだ入っているんだよ。Tea boy は缶を置いて、すごすごと自分の定位置に戻りました。

さて、今日のお昼ご飯はこれで3回目のBBQ。まず、こんな感じの肉、野菜、魚を食べまくります。食べるとまた次の串が並べられます。わんこそばのBBQ版です。

これとはまた別に、ウエイターが次々と肉を持ってきては各自の皿に置いていきます。いつ、終わるとも知れない戦いの始まりです。今回はかなりセーブしたつもりですが、多分、串は10串以上は食べて、ウエイターが勝手に持ってくる肉も10串分くらいあったと思います。

ちなみに、串から肉を取る専用のフォークも用意されています。

ついでに、私は頼んでもいないのにこちらのインド人が勝手にビールを注文します。

これが毎食、繰り返されるのですからたまったものではありません。さんざん、肉、魚、野菜を食べた後、次の戦いであるメインディッシュに移ります。これはバフェッなので自分が好きなものを好きなだけ取れるのですが、不戦敗をこちらのインド人は許してはくれません。仕方なく、こんなものでお茶を濁すしかありません。右下がヌードル(こちらでは私にとって一番安心な食べ物)、左側はハイデラバード名物のビリヤーニ。

これを平らげ、やっと終わった、とほっとしてはいけません。これがおいしいので食べてみな、とまた、勝手にいろいろなものを持ってきては私の皿に置いていきます。もっとも、彼らは私以上に食べています。2倍、とは言いませんが、1.5倍くらいは食べています。食べる量にかけては、インド人は世界最強ではないかと思っています。

それが終わったあと、すんなり帰るのかと思ったら車はまた怪しいところで止まりました。なんか、見覚えがあるところです。そう、怪しげな場所。正直、ここがどういう場所であるのかは説明ができません。公園+お土産や+テーマパーク、という感じでしょうか。まったく説明不能な場所です。行けばわかります (後で思い出しました。shilparamam です)。いったい、ここは何なんだろう?と思う場所です。それも有料です。しかし、インド人はぞろぞろとやってきては、なにやら楽しそうです。おそらく、インド人は日本のテーマパークに言ったらぶったまげるでしょう。子供は狂喜乱舞でしょう。インドのこの怪しい場所にくるたびに、つくづく、日本のテーマパークはすばらしいと実感します。

入り口を入ると、まず、この意味不明のものがお迎えしてくれます。いっしょに行ったインド人は、まず、これを写真に撮れ、と言うのですが、なぜこれがそんなに素晴らしいいものなのかさっぱりわかりません。

ここは記念写真を撮るにはベストな場所だ、と言われ、こんな写真を記念写真として残すことになってしまいました。


そもそも、日本人だったら「ここに行こうと思うけどどう?」とか、「こことここがあるけど、どっちがいい?」と必ず相手の合意を求めるでしょう。しかしインド人はそんなことはしません。ここがいい、と彼らが思ったら、全世界の人間がその気持ちを共有できるはず、と考えます。やや、アメリカ人とも似ているところがあります。一応、こちらは接待される側なので「ほー」とか、「すげーなー」みたいな感嘆の声を上げますが、心はとても悲しい。でも、インド人は「そうだろう、そうだろう」ととても満足げ。しかし、前回はもういい加減言いや、と思ったのでなんとかうまいことをやってそのエリアの半分くらいを見て終わりにしたのですが、今回はそれが許されませんでした。ここ、俺はよく知っている、という奴がいっしょに来ており、「こっちこっち」と道案内。おかげさまで、フルとは言いませんが80%くらいの場所を見て回りました。さすがに、ガリバー公園エリアは避けました。おそらく、巨大なものが並んで配置されているだけでしょう。そのテーマパークは山になっており、登っては降りる、という感じの場所。下り始めたとき、本当にほっとしました。

出口の前で、ずっと気になっていたことが明らかになりました。そのテーマパークのすぐ近くに巨大なビルがあるのですが、ずっと何だろう、と思っていましたがオラクルでした。

もっとも、ここあたりはハイデラバードのハイテクシティーと呼ばれるエリアで、有名ドコロのIT企業の巨大なビルがあります。したがって珍しいことではないのですが、おそらくハイデラバードのオラクルに来た人は、みな、ここに案内されるのでしょう。

ということで、長いインドでの戦いもこれで終わり、かと思ったらそうではありませんでした。パートナー会社のオフィスに戻りメールを読むと、顧客からのトラブルのメール。「おっとやべー。今日のPMは誰もいないじゃないか!」。あわてて日本に電話して若手を捕まえ、客先に直行させました。トラブルの内容は本当に情けないことで数時間のうちには収まりましたが、責任者である私としては、本来は直ちに謝罪に行かないといけないような内容。でも最短で謝罪に行くことができるのは来週月曜日。ひとまず謝罪のメールを入れないといけないのですが、もうすぐ空港に向かわないといけない時間帯。今、メールして、怒りの返信がきても移動中&出国審査中&etc.でそれに対応できないかもしれません。そこで空港に行ってからメールしよう、という作戦にしました。すると、日本時間はもう真夜中なのでその謝罪メールをお客様が見るとしてもそれは翌日。返信が来てもタイミングによってはシンガポールで対応可能。ということでまずは空港に向かい、出国審査を行い、インターネットアクセスができる場所を探します。そこではたと気がつきました。ハイデラバードでは、出国審査を終えたら無料Wi-Hi環境は無い!

まずい、非常にまずい。シンガポールでメールを書くと翌日だ。それは非常にまずい。そこではたと気がついたのはオフィスセンター。ここは固定PCを置いており、さぁ、ご自由にお使い、というところ。しかし英語版Windowsしかありません (それもWindows8だったので、さらに焦り倍増。私は使ったことがない。どうやって開始すればいいのかさっぱりわからない。)。そこでそばにいた暇そうなビジネスセンターのお兄ちゃんに、なんとか俺のPCをつなぎたい、と訴えたところ祈りは通じました。これを使え、とあっさり、アクセス情報を教えてくれました。それを使い、自分のPCからインターネットにアクセスができて、なんとか謝罪メールを出すことができました。メデタシメデタシ。

これで本当に、ハイデラバードでのお仕事も終わりです。後はシンガポールへの飛行機に乗るのみ。

そうそう、出国審査の際のことを書いておきましょう。前回もあれっと思った記憶があるので。出国審査の際、前回もそうですが、「何日にインドに来た?」と聞かれます。だってあちらは入国のスタンプが押されたパスポートのページを開いているのですから知らないはずがありません。強烈なインド訛りの英語で聞かれたので、かつ、そんなわかって当然のことを聞くはずはない、と思ったので、「えっ、なんて言った?」と聞き返します。でも、同じ質問がまたくる。こちらはそんな質問が来るはずは無い、きっとい俺の聞き間違えだ、と思っているので、また聞き返す。するとあちらはできるだけわかりやすい英語、かつゆっくり言う。それも「2月4日に来たのじゃないか?」と。う〜ん。この質問の意図がよくわからない。と、確か前回もそう思ったんだな。というkとは、これは定番の質問のようです。意図は不明ですが、覚えておいて損はありません (ハイデラバードに行く人にしか意味ありませんが)。

シンガポール行きの飛行機は意外に込んでいます。通路側は確保していましたが、最後尾の空いていたと思しき席は先に確保されていたので、おとなしく自分の席で。やはりまだ、昼ご飯でもたれており、また、終わったという安堵感からかどっと疲れが出て、食欲もなく、またアルコールを受け付ける体になっていません。飲み物はおとなしくオレンジジュースや7-upで。食事はやはりベジで。

あとは寝るのみ。