インド出張 (3日目)

さてインド最終日。いつもはインドに3泊4日(月曜日に日本を出発して金曜日夕方に日本着)というスケジュールですが、今回は諸般の事情で2泊3日。あっという間に終わりです。もっも食事以外はずっとパートナー会社の一室にこもってインド人とやりとりをしているだけなので、インド3回目の私にとってはこの程度の長さのほうが気楽でいいです。

昨晩は10時に寝ることができたので、今朝は3時頃から目が覚めてしまいました。5時頃まで布団の中で粘っていたのですがそれも疲れてしまい、部屋に備え付けのポットでお湯を沸かしてインスタントコーヒーを作り、それの飲みながらブログの原稿を書いています。

朝食はこんな感じ。ちなみにインドで食べる Pan Fried Noodle (焼きそば) はハズレがなくとてもおいしい。いや、Pan Fried Noodle 以外もほとんどのものがおいしいです (ただし sweets の一部を除く。とても甘すぎで食べられないものが多い。アイスクリームは大丈夫)。

さて、恐怖(?)の昼食はBBQ。BBQといっても屋外で焼くわけではなく屋内で。お店の人が半分焼いたのを持ってきて、あとは4卓テーブルの真ん中で最後の仕上げをするというもの。これも悲しいことにおいしかった。ただ、そろそろ学習効果を発揮しないといけないということで、なんとか自分のキャパの 120% 程度に抑えました。そして肉が無くなり、やった、今日はうまくやった、と思っていたら、いっしょに行ったパートナー会社のインド人たちが席を立って、ぞろぞろ、ある一角に向かいました。そしてその中の一人が言いました (日本語にするとこんな感じで)。「さぁ、ご飯を食べましょう。これは Buffet です。」と。「えっ?」と驚いたらぞろぞろの一団が、またプレートてんこ盛りのご飯、焼きそば、そしてそれにかけるカレー、サラダ、果物を持ってきて、嬉しそうにむしゃむしゃ食べてます。そうか、そうだったのか。まだ終わりではなかったんだ orz

流れには逆らえず、私も席を立ってプレートにごく少し持ってきて、最後の根性を振り絞って食べました。もうおなかの中には米粒1つも入らないくらいに。しかし、インドでは (アメリカでもそうですが)これが終わりではありません。いつものように、「さぁ、アイスクリームをもらいに行きましょう」と言い、また皆、ぞろぞろを席を立って Buffet コーナーに。そしててんこ盛りのアイスクリームを持ってきて嬉しそうに食べていました。私も最後の一粒カードは切っていましたが、さらに乾いたタオルを絞るようにアイスクリームとの戦いを挑み、なんとか完食。いつもおなかいっぱいなので、帰国時は晩御飯は食べません (食べることができないし、食べる気力もありません)。これが最後の食事です。これが終わると、ほんとにほっとして力が抜けてしまいます。

ちなみに、飲み物 (含アルコール) も入れ、おそらく15人くらい参加しての昼食で 9,000 INR (インドルピー) でした。ということは一人 600 INR です。だいたい1.0JPY=1.5INR 1.0INR=1.5JPYなので一人あたり400円900円。それで腹いっぱい食べて飲んで、です。私の感覚からすると、日本で同程度のものを食べると一人当たり 3,000円〜5,000円でしょう。日本人の感覚からするととても安いのですが、インド人の感覚からすると並みの部類なのかそれとも高級な部類なのかは不明です。 

昼食を終えてオフィスに戻る途中、オフィスのごく近くで牛に遭遇。インドも都市化が進んでいるのか、なかなか野良牛を見る機会がありません。今回もこれ一回だけです。オフィスに戻り、バルコニーから去ろうとしていう牛を後ろから撮影。

後は残り半日で残っていた細かい仕事を仕上げます。

夕方、皆といっしょに記念写真を撮って大団円を迎えます。晩御飯は食べないのでハイデラバード国際空港まで車で送ってもらい、そこでパートナー会社の人とはバイバイ。日本人とは感覚が違うので戸惑うことも多いのですが、それでもインド滞在中、もう少しほっといてくださいよ、と言いたくなるほどお世話をしてくれるので、本当にありがとうございました。次にまた会えるのは半年後でしょうか、一年後でしょうか、それともこれが最後のお別れとなるのでしょうか。

ハイデラバード国際空港での出国は予想以上に時間がかかるので出発の4時間前に来たのですが、やはり出国審査が終わって搭乗口に来るまで2時間もかかってしまいました。いつもはセキュリティーチェックで時間がかかるのですが、今回はそもそも航空会社のチェックインカウンターでものすごく時間がかかってしまいました。その原因はこれ、そう、地図です(釣竿ではありません)。

実は初日の昼食の後、book store によってもらい (折り畳みではない) 一枚モノのインドの地図と世界地図を購入。前のインド出張中もそれが買いたい、とこちらのパートナー会社の人に漏らしていたので、それを覚えてくれていたのでしょう。日本人の感覚から言うと町中にあるちっちゃな book store なのですが、ハイデラバードでは (地図なんかも売っている) 大きめの book store なのでしょう。そこに連れて行ってもらい購入。ただ問題はそのサイズ。おそらくこれは学校で使うんだよなーと思われる、思わずデカッというサイズ。お土産でこの手のものを買ったことがないので、これは空港で大丈夫かなぁ?シンガポールからハイデラバードでも、これを同じような長さの何かをおばちゃんがもっていたので機内持ち込みできそうですが、スチュワーデス預かりだろうなぁ。その前に、チェックインやセキュリティーチェックの時に面倒くさそうだなぁ、とかなり心配。とはいえ、サイズはこれしかありません。案内してくれたインド人はこれで満足してくれたら私もハッピーという顔つきで私の顔を凝視しています。友好的日本人の私としては「よかったー、ありがとう」という感じの応対をして、インド人をほっとさせてあげました。でも、それにしてもでかいなぁ (というか、長いなぁ)。まぁ、なんとか持ち帰ることができると思います。パートナー会社のインド人が (断る必要もないのですが、その会社は全員全員インド人)、「あなたにぜひ、インドワインをプレゼントしたいので持ち帰ってほしい」とも言われましたが、それはそもそも持ち込み禁止なので、丁重にお断りしました。

そもそも機内持ち込みにできるものか不明ですが、機内持ち込みにはしたくないので預けると Silk Air のチェックインカウンターで伝えたのですが、担当者も受け入れていいのかわからず隣のカウンタの担当者と相談。それでも決定できず、結局4人の窓口担当者で相談。皆、判断できないというご様子。そのうち、一人が受け入れよう、と言いだしやっと決定。それからこの細い筒状のものにラベルを付けたり、クレームタグを手書きで書いたり、そのクレームタグに私に署名させたりで、なんやかんやで私一人で30分くらいかかってしまいました。その後の出国審査でも、パスポートや出国用のフォームを審査官のおっさんがじっと見つめ、質問の嵐。そうそう、思い出しました。ハイデラバードではなぜか、入国よりも出国のほうが厳しいのです。おまえはこのホテルに泊まったと書いているが部屋番号は何番だった、とか聞かれてもねぇ。自分の部屋番号なんてあまり覚えないし、そもそもチェックアウトした時点で部屋番号なんて忘れちゃうよ。そんなこと訊いてどうするの?とは思うものの回答しないことには出国できないので、確かこんな番号だったかなー?と言いながら番号で言うと、これでいいんだな!と畳みかけます。いいんだな?と言われたって覚えてないよ。仕方ないので YES としか答えようがないのですが、そもそもそんなの、なんで必要なんだろう?パスポート入国用スタンプを指差し、10/16 となっているがお前は本当にこの日に入国したのか?とも訊かれました。その日に入国したからスタンプをあんた達が押したんだろうに。質問はたわいないものですが、そもそもこちらの想定から大きくはずれた質問が多く、それプラス、インド英語はわかりにくいので、「俺の聞き間違いかなぁ?」などと沈思黙考とまではいきませんが考え込んでしまうことばかり。

とにもかくにも無事(?)出国審査を終えて、シンガポール行きの飛行機に乗り込みインドを脱出。機内食は来たときと基本、変わりません(ノンベジです)。ただ、もう日付は変わっているので、これが夜のご飯なのかそれとも朝のご飯なのかは不明。かなりの人は寝ているので、食べない人も多いですね。