インド出張 (2日目)


ハイデラバードでの最初の朝は5時頃に起床。いつものホテル (Daspalla) とは違うので、窓からは太陽が昇ったところを見ることはできません。ただ、スモッグで遠くがもやっているのは変わらない光景です。Daspalla ホテルでは早朝、コーラン(だとは思いますがコーラン専門家ではない私なので確信はありません)が拡声器で轟きわたっているのが聞こえましたが、ここでは何も聞こえません。

このホテルは日本人利用者も多いのか Buffet Breakfast に miso soup があるのには驚きました。スープ自体に具はなく、トッピングのように刻み葱(カップルードルのかやくのように乾燥している)、わかめ、乾燥トーフのようなものがあり、それを自分で味噌汁のボウルに入れていきます。味はちょっと薄めの味噌汁ですが、まぁまぁ、悪くはありません。また Buffet としては、日本人の私が冒険心を発揮することなく選択できるものが結構ありました。1枚目のプレートは rice に何かよくわかりませんがカレー味のものをかけて食べ、物足りないので2枚目のプレートでベーコンなど肉と魚類を食べて終了 (意図的に軽い朝食に、と思い最初のプレートで終えようと思ったのですが、やはりバイキング(Buffet)ではバイキング負けしてはいけないと思い、ついつい、食べ過ぎてしまいます)。

わかめをたっぷり入れたので写真で見るとわかめスープみたいですが、実際は味噌汁です。

lemon tree は悪くはありませんが、部屋でインターネットの無料サービスがありません。また、新聞が届くのがちょっと遅いですね。7時~8時に届きます。といっても、私は Hyderabad Times の写真をちらちら見るくらいですが。それとドアの鍵がちょっと古いですね。電子鍵ではありません。外に出る時、室内側のぽっちんを押して外に出なければ鍵がかかりません。

インドに泊まって真っ先に確認するのがトイレ。Daspalla と同様に、手動ウオシュレットです。かなりの水圧なので、徐々にレバーを押してどの程度のものかを把握してから使いましょう。そうしないとK門にあたらずに他の場所に飛んでいき、びしょびしょになってしまいます。

それとエアコン(冷房)の調整も必要。基本的にインド人はガンガン冷やします。割合としては低いながらもそれが電力不足の要因の1つになっていると思うのですが、おそらくこちらでは節電とか省エネという考えはまだ無いように思えます。ホテルの部屋も涼しいと気持ちがいいのですが、寝るときは設定温度を高めにしておかないと体調が悪くなります。本当はエアコンを止めて寝たいのですが、それはやはり暑くて眠れないので、私は 28℃くらいに設定しておきます。そして天井のファンはうるさいので止めておきます。

過去2回インドに来て反省するのは (朝食は自分で選ぶのでそんなことありません) パートナー会社のインド人と食べる昼食、夕食。いつも限界線を越える量を食べ、常に I'm full 状態になってしまうこと。基本的にインドの食事はおいしいです (といっても、それなりのレベルのレストランに行く、という条件がつくと思います。レベルを超えていないものがどういうものかは経験がないので不明)。これは食べられない、勘弁してくださいー、というものはありません。基本どれもカレー。微妙に味が違うとしても日本人の私にとってはカレーはカレー。とはいえ、やはり辛いものというのは食が進みます。そして空気も乾燥しているのでビールもおいしい。パートナー会社のインド人は私はビール好きと思っているようなので、かならずビールを飲むか?と聞いてきます。せっかく聞いてくれるのだから望むところ。遠慮なく YES と答えて、インドの King Fisher をぐびぐび呑みます。いつも食事に2時間以上かけるので (往復の移動時間も含めて)、仮に昼食であっても食事のビールが次の仕事に影響することもありません。これも付き合い、と割り切って、インドビールを楽しみます (日本人にとって呑みなれているラガービールの味。ちょっとフルーティーかな?)。

そして今日の昼食 (Our Place) も、また同じ間違いを繰り返してしまいました。こんなに食べるんじゃなかった・・・本当は適度のところで抑えたつもりですが、給仕さんが空いた私の皿にどんどん置いていきます。こういう場合は明確に、というか露骨に「いらない!」と拒絶しないといけないのですが、日本人らしい日本人なので、私はそれが苦手 (といってもインド人に対しても給仕さんは同様の対応をしていましたが)。かつ「ご飯は米粒1つ、残してはいけません」と言われ育ってきた私にとっては、残して帰るなんてとんでもありません。ということで、無理して詰め込んでしまいます。でも、さすがに今回は食後のデザートはパス。もう限界線を越えていたので「アイスクリームを食べるか?」というパートナー会社のインド人からの質問に対して「あんたたちはいつもこんなにたくさん食べるのか」と質問したところ大笑いされ、「えっ?これは normal だろう」という感じの答え (実は答えはわかっていたのですが)。毎度ではありますが、午後の仕事は胃に違和感を感じながらやることになってしまいました。

そして夕方。パートナー会社のオフィスのパルコにーからの風景。暗くなると周囲が見えなくなるのできれいな感じに思えてしまいますが、相変わらず、建設が途中でストップした廃墟のようなビルばかり。その間には瓦礫が散乱していたり雨季の間にできたと思われる水たまりのある空き地が広がっています。

こちらのオフィスは 17:00 で終わりなので、その頃、「晩飯、食いに行くか」というお誘いが来ました。うーん、おなかいっぱいなんだけど、という状態で、これが日本だったら「軽くだったらいいよ」なのですが、こっちの軽くはとても重い。結局 Chinese に行き、*軽く* 注文したのですが、途中で give up。インド渡航3回目にして初めて残してしまいました。残したといってもあともう一歩、というとこまで頑張りましたが (頑張らなくていい!)。

いつものように、うかつに動くと口から出ちゃうんじゃないか、というくらいに腹いっぱいになってホテルの部屋に帰還。あまり意味ありませんが、念のために正露丸1つ飲みました。そして明日の飲料水を作成。インドの (それなりのレベルの) ホテルでは部屋に 2L ペットボトルが必ず2本程度置いてあり、無くなるとそれを補充してくれます。また (それなりのレベルの) レストランでも水はペットボトルで提供されるので水に困ることはありませんが (ホテルの部屋での歯磨きも、私は念のためにペットボトルの水を使います)、ただ、そればかり呑んでいると味にあきてしまいます。それで前回のインド出張から、日本からスポーツドリンクの粉末を持ち込み、それをペットボトルの水に入れておきます。レモン味とかグレープフルーツ味などを持っていくと、毎日、違う味を楽しむ(?)ことができます。

今晩はゆっくり時間があるのでTVでも見ようかと思うのですが、政治の討論会、クリケット、意味不明なボリウッド風の歌えや踊れやの映画(?)ばかりで、ずっと見たいという番組がありません。チャネルをかちゃかちゃまわして、結局、あきらめました。そうそう。このホテルでも TV は SAMSUNG 。確か Daspalla ホテルもそうだった記憶があります。一昔前だったら SONY や (インドにも進出している) PANASONIC だと思うのですが・・・。例の MULTI SUZUKI の自動車工場での暴動の件も気になっていたのでこちらのインド人に聞いてみましたが、皆、自動車は SUZUKI への購買意欲は変わっていないようです。というか、他に選択肢はないし性能もいいのであえて変える必要はない。ただ、SUZUKI はあまりにも大きな存在でそれを快く思わない人も少なからずいる、まぁ、仕方ないなぁ、でも困ったことだなぁ、という声でした。