今日で9月も終わり
今日で9月も終わり。ということで、恒例のここ3ヶ月で読んだ本リスト。
- シドニー! (1) コアラ純情篇 (村上春樹)
- シドニー! (2) ワラビー熱血篇 (村上春樹)
- 日出る国の工場 (村上春樹/安西水丸)
- 回転木馬のデッドヒート (村上春樹)
- やがて悲しき外国語 (村上春樹)
- TVピープル (村上春樹)
- 国境の南、太陽の西 (村上春樹)
- 聞く力 (阿川佐和子)
- 世界で一番いのちの短い国 (山本敏晴)
- 置かれた場所で咲きなさい (渡辺和子)
- 何とかなるさ!ママは宇宙へ行ってきます (山崎直子)
- もっと早く受けてみたかった「会計の授業」 (金児昭)
一ヶ月平均で4冊なのでたいして少なくはないのですが、ちょっと物足りないかな。多ければいいというわけではありませんが。
相変わらず村上春樹ですが、古本屋においてあるものはだいたい読破してきたので、限界に近づいてきています。古本屋で見つけたら買う、という状況なので、他の本が増えてきました。珍しく、 新刊本として購入したものも3冊。聞く力 (阿川佐和子)、世界で一番いのちの短い国 (山本敏晴)、置かれた場所で咲きなさい (渡辺和子)。もっとも「聞く力」は世の中に出てからかなりたってますけど。
山崎直子さんの「何とかなるさ!ママは宇宙へ行ってきます」は実際に宇宙に行く前のことが書かれている本ですが、以外だったのは、一般的には理解あるだんなとして知られている山崎直子さんの夫との間で、離婚までには至らなかったもののかなりきわどい局面があったということ。山崎直子さんの宇宙飛行士になるという夢をサポートするために夫は仕事を辞めて子供といっしょにアメリカにいったのですが、今のアメリカの仕組みでは夫個人では銀行口座も開けない、車の免許も取れない、携帯電話も契約できないという、アメリカでは一人前の社会人として認められない状況に陥り、働くこともままならなかったようです。かといって、(これは私も意外でしたが) 山崎直子さんはいくら宇宙飛行士候補生とはいえ単なる JAXA 勤務の人、という扱いなので、給料もそれほどでもない。ということで、精神的にもかなり参ってしまったようです (病院にも行ったそうです)。なんとかそれは乗り切ったのですが、はたから見ると仲のいい夫婦としか見えなかったのですが、やはりそれなりの苦労はあったのだなぁ、ということがよくわかりました。
さて、本とはいえませんが、amazonでインド関係の本をたくさん買っていた私に amazon からの recommendation がありました。こんなのが出たけど、どうだい?と。
やはり、出ましたね。絶対にニーズはあると思っていました。さっそく購入。そしてはまりました。面白い。
何が面白いかというと、これはインド英語の勉強にももちろんなりますが、それ以前に、インドの勉強になります。私にとっては既知のことが多いのですが、通常はこの手のものには絶対に入らないシナリオ満載。たとえば、観光地に行った主人公が物売りに囲まれた場面。
男A:この絵葉書を買ってよ。安いよ。5枚で100ルピーだよ。
男B:この地図を買ってよ。たったの400ルピーだよ。ガイドもするよ。
男C:写真は?あなたの写真を撮ってあげるよ。600ルピーだよ。
私 :いらない。いらない。(男Aに対して) このはがきは汚いなぁ。きれいな葉書は?
男A:きれいなのもあるよ。(汚い葉書を服の袖で拭いて) ほら、とてもきれいだよ。
私 :もっと汚くなってしまったなぁ。いらない。(男Bに対して)この地図も汚れているなぁ。中古品でしょう?
男B:そんなことないよ、新品だよ。インドはとても暑いので古く見えるんだよ。インドでは他の地図もこんな感じだよ。
私 :いらない。私はガイドブックを持っています。あなたの地図よりずっと詳しいよ。誰もあなたの地図なんか買わないよ。
こんなやりとり満載。おそらく他の英会話本にはこんなストーリーはないでしょう。でも、これはみな、著者の経験に基づいています。インドを馬鹿にしているのではない、ということだけ、誤解がないように。インド人が皆、こんなわけではありませんが、この場面に行くとたいていこうなる、という内容満載です。
CDを聴きながら、そしてその解説を読みながら、インドに行ったことがある人であれば、おもわずそうそう、と笑いながら勉強できる本です。これからインドに行く人も、インドの基礎知識ということで参考になる本だと思います。ただ、上のやりとりを読んで、「けしからん、俺は絶対に許せん!」という人は、インド向きではないのかも。