富士スバルライン

今日は富士山に行ってきました。富士山と言っても登山では無く、車で富士スバルラインの五合目まで。長男が夏休みの自由研究で富士山のなんとか(まだ、テーマが決まっていないようだ)を取り上げたところ、担任の先生から「せっかくだから行けるのであれば五合目まででいいので行ってみたら?」と言われ、それを妻が聞きつけ「富士山だ富士山だ」お騒ぎ立て、こういうこととなりました。今週の裏磐梯も、本当は2,3泊くらいしてもよかったのですが、まったく方向が違う富士山に行けないといけないので、一泊で終えて東京に戻ってきたのです。それを長男に話したら、「えー、富士山はいいから、もっと泊まりたかった・・・」。はい、私もそうです。しかし、妻が納得しない。富士山だ、富士山だと一人、はしゃいでいる。そもそも、どうやって行けばいいのかもわかっていないのに。
私は20歳くらいの時に、富士山に友人といっしょに登っています。記憶が定かではありませんが、おそらく新宿から夜の高速バスに乗って富士吉田の五合目まで行き、夜中に頂上まで登り、ご来光を見た後、御殿場のほうに降りてきたと記憶しています。
それから30年ぶりの富士山。30年前は真夜中に富士吉田口に着いたという記憶しかないので、途中がどうだったとか五合目がどうだったとか、まったく記憶がありません。改めて調べると、駐車場問題が深刻で、五合目の駐車場に車を入れるのは至難の業のようです。また、マイカー規制があり、ある期間はマイカーではスバルラインを使って五合目まで行くことができません。今回はマイカー規制中は帰省をして、それが明けてから富士山というスケジュールにしました。ただ、駐車場の状況は全く不明なので、行けるところまで行く、という方針で臨みました。富士吉田口の場合、麓の北麓駐車場に車を置いてバスのシャトル便に乗れば五合目まで確実に行けるとはわかったものの、どの程度混むのかもわかりませんし、駐車料金やらバス料金やらを計算すると、一家で1万円くらいかかってしまいます。特に目的があるわけではなく、子供に(+ 妻に?) こんなところ、と見せるためだけにこの金額はつらいので、途中で引き返してもスバルラインの2千円で済む方を選択。
通常、我が家は早く出て一番に到着、というポリシーなのですが、ご来光を見て降りてくる登山客が車を出さないと駐車場は空かないので、早く行けばいい、という単純な問題ではなさそうですが、朝の4時半に自宅を出発。本当は3時だったのですが、子供も疲れているのか起きて来ないのでこの時間となりました。
中央道河口湖ICでおりてスバルラインの料金所に着いたのが5時半頃。料金所の手前で係員から次の紙を渡され、「五合目は満車だから入れません、その手前の駐車場も怪しい、北麓駐車場からのバス便を利用してください」とリコメンドされましたが、「無理して五合目まで行くつもりはない」とお断りして、スバルラインに突入。

おそらく気の弱い人、素直な人はその優しい誘いに乗ってしまうのでしょう。単純に五合目まで行くという目的であれば私もそれに乗っかってもいいのですが、道々、途中の駐車場に立ち寄りたかった (標高があがると、だんだん、景色が変わってくる(はず)) ので、是非とも車で行きたかったのです。
スバルラインに入っても、案の定、降りてくる車はほとんどいません (時間帯が早いので、登ってくる車もほとんどいませんが)。ということは、上の駐車場は空いていない、ということを意味します。
まずは一合目下駐車場。標高1,291Mです。駐車場に1台の車と1台のバイクがいるだけ。がらがらです。いつ、渋滞にはまるかわからないのでトイレに行きます (各駐車場毎に、トイレ休憩を取りました)。トイレがあまりにきれいでびっくり。後でわかりましたが、スバルラインの他の駐車場も同様です。時間帯が早いから、というよりは、そもそも新しいトイレ。もしかしたら、世界遺産狙いのためかなぁ。

次は二合目と三合目の間にある樹海台駐車場。標高1,663M。天気が良ければ下に青木ヶ原樹海が広がるはずですが、雲で何も見えません。ここの駐車場もガラガラで、トイレもとてもきれいです。

続いて四合目の手前にある大沢駐車場。標高2,020M。ここは売店もある駐車場ですが、時間帯が早いので空いていません。駐車場はガラガラで、トイレもとてもきれいです。

そして、料金所前で「ここには入れないかも」と言われた奥庭駐車場。標高2,227M。ここには標高が入った看板が無い模様。あったほうがいいのに。写真の看板には五合目、と書かれていますが、実際はスバルラインでは4合目と五合目の中間地点にあります。ただ、標高的にほぼ五合目に位置しているのでこうなっているのでしょう。駐車場はまだまだ大丈夫です。途中、何台か上から下りてきている車がいたので、もしかしたら五合目に入れるかな?と走り出した途端、係員に静止され、「五合目はいっぱいで入れないので、この先にある駐車場に車を置いて、そこからシャトルバスで登ってください」と言われました。「えっ?シャトルバス?麓の北麓駐車場からでなく、ここから五合目までのシャトルバス?」。確かに、ちょっと走ったら道路の両脇に駐車スペースがあり、そこに停めるようにと係員から指示されました。そして大型バスが1台、待っています。バスに乗る際、下のような紙を渡され、「五合目からシャトルバスで下りてくる場合、同じような駐車場があるので、この紙に書かれた番号の駐車場で降りてください」と言われました。私がもらった番号が1だったので「何番まであるの?」と訊いたところ、9番まで、とのこと。なるほど、奥庭駐車場から五合目との間に小さな駐車エリアが1〜9まであり、上から順番に9、8、・・・、1となっているようです。つまり、ラッキーなことにぎりぎり1番下のところに停めることができた、ということですね (もちろん、どこかの駐車エリアが空けば、そこに入ることができるわけですが)。

バスに乗りこむと5分くらいで出発。道々、私と同じような人をピックアップして、バスは五合目まで連れていってくれました。ちなみにバス料金は無料。これはいいシステムですね。車が駐車待ちで並んでしまうことを避けるために考え出されたと思います。
ということで、無事、7時版頃に五合目に到着。標高2,305M。道々、休んだりバスに乗り換えたりしたのでスバルラインだけで2時間程度かかりましたが、ずっと車ですんなり登れたらもっと早いはず。

五合目まで来ると、そこは雲の上。雲で富士五湖は見えませんでしたが、南アルプスのてっぺんは見ることが出来ました。

後はほんの少しだけ、登山道を歩いてこんな感じ、というのを見せてあげました。数分の間なのに、富士山が見えたり見えなくなったり、また登山道も白く曇って見えなくなったりと、山の天気の激しい変化をちょっぴりだけ、見せてあげました。
これで長男の自由研究のネタになるのかどうかはかなり疑問ですが、私の夏休みの最後の義務ということで、私自身は満足しています。