今日から7月

今日から7月。恒例の、この3カ月で読んだ本一覧 (そもそも、なんでこれをブログに書くようになったのだろう?)。

要するに、村上春樹にはまってしまっているわけです。というか、1Q84の文庫本を一カ月づつ出版するという出版業界の戦略にまんまとひっかかってしまったのです。

私はひねくれ者なので、ベストセラー、という本を意図的に読まない傾向があります。電車なんかでベストセラーなんかを読んでいるところを見られてしまったら、「ふーん、好きな作家だからではなく、今、ベストセラーだからそんなの読んでるのね。自分の意志なんてないの?」等と思われるのではないかと余計な心配をしてしまい、ついつい、別の方向に走ってしまうのです (若干、村上朝日堂的文調子になってしまっている?)。ただ、前から1Q84というタイトルはどういうことだ?と疑問に思っており、文庫本として出版されたタイミングで BOOK1 を読み、はまってしまったのです。BOOK1の前編と後篇、それぞれ1日、合計2日で読み終えてしまいました。それも通勤時間だけで (このときほど、長い通勤時間に感謝したことはありません)。早く BOOK2 が読みたい、青豆さんはどうなるんだろう、などと考えると、いてもたってもいられない。でも、だからといって今更出版済みのハードカバーを買うのもいやだ。となると、BOOK2 が出版されるまで、他の村上春樹本を読むことで妥協し、次の1Q84が出る前で待つしかない、ということで、また何冊か他の村上春樹本を読み、BOOK2 が出たので早速買ったらまた2日で読み終えてしまっい、あー、BOOK3 が早く読みたい、天吾はどうなるんだ、青豆と出会えるのか、などと考えると、またいてもたってもいられない、しからば、ということでまた他の村上春樹本を読んでしまった、ということで、まんまと出版業界の戦略にひっかかっってしまったわけです。今もねじまき鳥クロニクルの第3部を読んでおり、そのあと読むことになっている村上春樹本も我が家でその出番をいまかいまかと待ち構えておるわけです。

ただ、これだけ読んでくると、もしかしたらノーベル文学賞をいただくのではないかという大作家に対して素人である私がこういうことを言うのははなはだ僭越ではございませんが、1つの疑問というか不満というか、そういうものが沸き上がってきたのです。それは、「使い回し、してへんか?」

たくさん、村上春樹本を読んだ方はお気づきですが、まず、ストーリー、そしてその展開が、複数の作品で共通なのです。また、登場する人物等も共通しています。

  • 牛河 (1Q84に登場。なかなか不思議、というか気持ち悪い性格の持ち主だと思っていただ、すでにねじまき鳥クロニクルで登場済)
  • ビールやウイスキー (ひまさえあれば、登場人物は新宿や自宅でビール等を飲んでいる)
  • 羊および羊男
  • 北海道(札幌?)のイルカホテル
  • バーテンダーのジェイ (昔、村上春樹がそんな仕事をしていたから?)

今となってみると、ということなので、読みながらメモしていくともっとあるはず。複数の作品に同じモノが出てきてもいいのですが、例えば牛河のような特異なキャラクターが再登板すると (私の場合は発表順とは逆に、1Q84を先に読み、次にねじまき鳥クロニクルという順番)、他の作品での牛河とダブってしまい、もしかしたら違うキャラなのかもしれないのに同一人物であるかのような錯覚に陥ってしまうのです。

とはいえ、はまってしまっている私としては、それもまた、村上春樹村上春樹たるところ、ということで受け容れてしまっているわけですが・・・ そろそろ、村上春樹も卒業して次に行かないと行けないなぁ、と考えている今日この頃です。ただ、ほとんど BOOKOFF のような所で購入しており、もうそろそろ古本屋では限界という感じになってきているので、必然的に他に向かうことになるとは思いますが・・・