仏検5級試験 (2010年度 秋季)@明大

今日AMは、実用フランス語技能検定試験(略して仏検)の5級試験を受けに、京王線明大前駅にある明治大学和泉キャンパスに行ってきました。フランス語は、私の大学教養学部時代の第二外国語。当時、授業の単位目的ではなくもっと上のレベルを目指して勉強していたのですがフランス語を使う機会もなく、そのうち、止めてしまいました。それがもう30年くらい前の話。今年の9月末になり、NHK外国語講座の10月号のテキストが出始めたころ、何気なくフランス語のテキストを手に取りぺらぺらとめくったところ、文法や単語の意味等はかなり忘れていましたが、リエゾンなども意識せずに結構読むことができることに気が付きました。フランス語を勉強して何がどうということはないのですが、IT系の資格試験とTOEICの試験に疲れていたこともあり、あくまでも教養としてフランス語をもう一回、力を入れずにゆる〜くやってみようかな、と思いました。
フランス語の試験は何があるのかと調べたら仏検というものがある、仏検は年に2回しかやっていない、11月末に試験がありそろそろ申し込まないといけない時期だ、ということがわかり、とりあえず一番下の5級の受験を申し込み、それから勉強開始。ゆる〜く、とは思いながら、試験で落ちるとおもしろくありませんし、受験料ももったいない。過去、受験経験が無いこともあり、どの程度頑張ればいいのかわからなかったので、最後の1週間は結構、リキ入れて仕上げの勉強をしました。
試験会場の最寄り駅である明大前駅は通過したことは何度もありましたが、降りたのは初めて。駅を降りて5分くらい歩いてキャンパス入口に。入口を入ってすぐ左手にあるメディア棟という立派な建物が今日の試験会場。
駅の改札を出てすぐに、こっちが明大の試験会場という紙を持った人が立っており、「ほほー、仏検もすごいな」と思ったら、日商簿記検定試験の案内でした。今日は日商簿記の検定試験も明大で行われていたのです。
さて、会場の建物に着くと、1F は人であふれていました。私の試験会場は3F。エスカレータで上がり、9:30に教室が開き、自分の席に着きます。予想はしていましたが、女性ばかり。90%近くが女性だったと思います。それも多くは若い女性。おそらく大学生なのでしょう。TOEICとはちょっと違う光景です。
TOEICは過去何度も受けましたが、仏検は今回が初めて。TOEICしか知らない人のために、試験のシステムでの違い等を書いておきます(私は今回の5級試験しか知らないので、その範囲で)。

  • TOEICは同じ問題を解いてあなたは何点、という結果が出ますが、仏検は5級、4級、3級・・・という具合に、レベル分けされており、その級によって問題が違います。たとえば5級の場合は、60%以上の正答をもって合格となります。
  • 仏検は年に2回しか受験機会がありません。そのためかどうかわかりませんが、連続した級をダブルで受験可能です。たとえば4級と5級を同日に受験できます。5級が10時から試験開始で試験は45分間。5級が終わった後、11:30から4級の試験がありますので、ダブル受験が可能です。ダブルで申し込むと、単発で申し込むより受験料がお得になります(上位レベルになるとダブル受験はできません)。
  • TOEIC の場合、試験開始のかなり前に受け付けがあり、ブリーフィングがあり、緊張感が高まったところで試験開始となります。仏検は試験開始の30分前に受け付けで(といっても、会場の教室に入室可能となるだけ)、席についてしばらくすると、なんとなく試験が始まります。級によって時間は違いますが、試験開始後の入室も認められています。つまり、(あまり遅くなければ)遅刻しても受験可能。TOEICの場合は時間がかなり余るということはないと思いますが、仏検の場合、私は10分で筆記試験を終えました(5級は試験時間30分)。ちょっとくらい遅刻しても十分に合格可能。
  • 仏検の答案用紙は TOEIC と同じマークシート。ただ、仏検の場合は、事前に氏名、受験番号などが印刷されており、自分で記入するのは回答のマークだけ。
  • TOEICは問題用紙への記入や試験後の持ち帰りはできませんが、仏検はメモの書き込みは可能ですし、持ち帰りも可能(というか、持ち帰らないといけない)。試験が終わると解答が配布されますので、自分の問題用紙の記録と照らし合わせて、自分で採点可能。実際は一ヶ月後に発送される結果が正式なものですが、結果は試験終了直後に自分で判断できます。したがって、一ヶ月後の結果を待つことなく、次にどの級の試験を受けるのかという目標設定やそれに向けての勉強が可能です。
  • TOEIC は LISTENING、そして READING という順番ですが、仏検は逆。
  • たまたま私の会場だけがそうなのかわかりませんが、今日の仏検では、席の並びが TOEIC と違って独特(大学によくある3人掛けの長机のような場合に限定?)。TOEIC の場合、例えば縦に10人が並ぶ場合、先頭の受験番号が001だったらその列の最後は010。そして同じ長机の隣の列の先頭が011で終わりが020、という具合に、常に先頭から昇順で受験番号が並びます。それに対して仏検では、最初が001で始まりその列が010で終わった場合、同じ長机の隣の列の一番最後が011で、前に向かって012,013・・・となり一番前が020となります。つまり行ったり来たり。仏検のような席順にすると、最後に回答用紙を回収する際にわざわざ先頭に戻って回収しなくともいいことになります。TOEICの場合、先頭から回収すると、列の最後からまた前に戻って隣の列を回収することになります(後ろから回収している人もいますが、その場合は後で並び替えが必要)。仏検の席順を見て、こっちが合理的だと思いました。受験生も特に混乱はないと思います。

今日の私の結果は、おそらく90%以上の正答率のはずなので合格でしょう。5級の場合は合格率はかなり高いので、落とすための試験というよりは合格させてこれからもがんばってね、という試験のようです。(正式な結果ではありませんが)合格はうれしいにしろ、まぁ、当たり前と割り切り、来年の4級試験に向けて頑張ろうと思います。
さぁ、次の日曜日は TOEICだ。