つや姫

山形の実家かららラフランスとともに、つや姫 が送られてきました。山形県が満を持してこの秋、投入した新しいブランド米。今、食べているお米が無くなったら、次はつや姫を食べてみようと思います。
つや姫のローンチは、かなり力が入っているようです。ブランドを意識して戦略的に動いているようです。新潟の「コシヒカリ」、秋田の「あきたこまち」などに比べて、山形の「はえぬき」や「どまんなか」はブランド的に圧倒的に劣っていますし、そもそも「どまんなか」はネーミングに問題があると思っていました(意気込みはわかりますが)。もちろん、最終的には味と価格のバランスが重要ですが、消費者側がどれにしようかなと考えた時に「どまんなか」は選びにくいというのが正直なところでしょう。
山形新聞の記事によると、つや姫の名前を決める際の県民投票では、「出羽穂の香」「山形97号」「つや姫」の順番だったそうですが、ブランド化戦略実施本部会議で「つや姫」に決まったのこと。

つや姫」は「首都圏の主婦を中心にした消費者調査で3分の1強が支持した」「品質を的確に表現している」と推す声が相次いだ。
吉村知事と、名称選考を担当してきたコミュニケーション部会の大島文雄部会長が最終協議。吉村知事が名称案を提示、全委員が賛同し「つや姫」に決定した。吉村知事は「消費者、特に主婦感覚を優先した。生産者も地名にこだわらず、ブランド名を売り、イメージをつくることが大切だ」と選定理由を説明した。
(山形新聞オンライン 2009/02/23 から抜粋)

地元ではなく特に首都圏でのブランド確立を目指すのであれば、この3つの中では「つや姫」以外の選択はないのではないでしょうか。この3つのお米がスーパーで並んだ時に、名前だけで消費者がどれを選ぶのか考えてみればおのずと答えは明らかでしょう。販売側の感覚ではなく、消費側の感覚で選択するべきでしょう。
ブランド確立のためには、継続的、戦略的な活動が必要かと思います。TPP(環太平洋連携協定)で市場開放の可能性もある中、守りではなく攻めの農業をしないと生き残れないと思います。