介護帰省 (2015.10.11) - 国道252線を行く

自宅への帰宅の日。ただ、だんだん、まっすぐ帰るのも面倒というか飽きてきたので、今日は変わったルートをとって帰ることになった。そう、「なった」。最初からこういうルートを取ろう、と考えたのではなく、行き当たりばったりで、こう「なった」。

まず、昨晩、疲れ切ったため風呂に入らず寝てしまったので、まずは朝風呂に入りたかった。7時頃、親父に「入りに行くか?」と聞いたけど反応が鈍いので朝風呂は止めた。朝食を食べた後、母の施設に行って顔を出した後、9時頃に出発。予定では昼食は赤湯か米沢の中華そば。米沢までは1時間もあれば到着するので、どこか温泉に行くしかない。最初、蔵王温泉に行こうかとも思ったが天気が悪いので山は中止。じゃあ、米沢との間でどこか、ということで、高畠町の「むくどりの夢館 ぬくもりの湯」に。米沢の「鷹山の湯」も考えたが、こちらはスーパー銭湯っぽいところで、かつ土日祝日は大人550円もする。家族連れだったらこっちがいいけど、そこまで頑張る必要も無いので、安い「むくどりの夢館 ぬくもりの湯」にした。こちらは300円。

「むくどりの夢館 ぬくもりの湯」は浜田広介記念館の敷地内にある温泉。入り口はなかなか趣があるというか質素というか、ゴテゴテしていなくて私好み。雨ということで車も少ないし、朝の10時前なので空いていそう。駐車場は浜田広介記念館と共用なので、かなり広い。あふれることはまず、無いでしょう。

中に入ると自動販売機があり、そこでチケットを買います。すぐ横に受付のおじさんがいるのでチケットを渡し、中に入るとすぐに男女の風呂の入り口。椅子はあるが、休憩所というところはない。ふと見上げると、赤鬼。なんで?と思ったが、深く考えずに更衣室に。わっ、狭!一応、貴重品を入れる100円(戻ってくる)のロッカーはあるけれど、カギが無いところが多い。脱衣かごは20個くらい。風呂上がりの鏡の前の椅子は2つ。ドライヤー1つ。浴室に入ると、また、わっ、狭!。洗い場の椅子は4つ。もう10人も同時に入っていると、よほどタイミングを考えないと洗う順番が来るまで立って待つしかない。すでに4席占められていたので、残り1席で体を洗い、湯舟に。4、5人くらいが限界の湯舟。お湯はそんなに熱くはなく、長風呂はできそう。でも、皆、地元民なのか、さっと帰っていきます。基本、地元民が使うお風呂ですね。湯舟1つで露天も無いので、湯舟に浸かってあったまったらそれで終わり。まぁ、30分もあれば終わり。


車に戻り、浜田広介を検索。なるほど、「泣いた赤鬼」の作者だったのか。それで赤鬼がいたのか。ちなみにあの赤鬼、片腕を負傷しており、ガムテを巻いていたような気がする。

さて、では昼食はどこに行こうか。時間的に赤湯の「龍上海」 に行ってもかなりの待ちとなる。では、ということで米沢に行こう。最初、「そばの店 ひらま」に行ったら開店前なのにすでに駐車場は車でいっぱい。路駐して頑張るほどの根性も無い、というか、ここの店にこだわる必要もないので、あきらめて山大前の「まことや」に。こちらは車を停めることができた。すでに開店していたが、行列は10人程度。後ろに並ぼうとしたら、最後尾の人が、入り口で名前を書きな、と教えてくれた。約15分ほどで呼ばれ、カウンター席に案内された。座敷、テーブル席、カウンター席があり、お姉さんがてきぱきと空いているところに案内してくれる。まずは基本として一番ベーシックな中華そばを注文。


ニンニクが効いている。個人的にはしょっぱいかな、という味。もう東北人ではなく、東京の50歳台のオヤジだからなぁ。でも美味い。完食。

店を出て、さて、このまま福島に行って東北道に入って帰るか?ともおもったが、まだ12時だし、今日はとにかく自宅に帰ればいいので、まずは喜多方に向かう。

途中、米沢の道の駅「田沢」で休憩して、喜多方へ向かう。途中、日中トンネルを抜けると真っ白。レストハウスと思しきところがあったけれど、真っ白なので周囲がよくわからない。後で見てわかったけど、ここを降りていくと日中ダムらしい。今度来たら寄ってみよう。

喜多方の道の駅「喜多の郷」に到着。ここは以前、来たことがあるところ。ただその時はもう遅い時間で店はすでに閉まっており、風呂だけ開いていた。今日はまだ1時。う〜ん。まだおなかは空いていないし、すでに1つ風呂に入っているのでここでまた入る必要も無い。トイレ休憩として、喜多方市内に向かう。

と言ってもすぐに到着。さっと流してみたが、ラーメン店の駐車場はどこも満杯。頑張って探すほどおなかもすいていない。さて、どうするか。

そのまま高速で帰るというのがスタンダードだが、どうも面白くない。地図をじっと見て考える。そうだ、このまま直線的に走って関越道に出て帰ろう。そこでJRで言うと只見線沿いに走ることにした。

只見川が蛇行しており、いかにも風光明美、というところにたどり着き、ちょうど道の駅があったのでそこで休憩。


会津柳津(やないず)といういうところらしい。赤べこ発祥の地、とも書いてる。道の駅の隣に、かなり立派そうな美術館があり、斎藤清美術館とある。この柳津出身の美術家とのこと。ごめんなさい。知りません。道の駅でこんなシャツと帽子を売っていた。これはちょっと、着る勇気はないな。

道の駅向かいで足湯をやっていたので行ってみたが、う〜ん、イマイチ。お湯が循環しているのかもしれないけどそれがわからない。なんか、ただお湯があるだけ、っという感じ。湯気も出ていないので、気持ちが乗らない足湯っていう感じ。

このあたりから只見川に沿って国道252を走ることになります。天気が悪かったのでイマイチでしたが、天気がいい時、特に新緑や紅葉のときは快適なドライブロードになるはず。

トイレ休憩をしてまた車を走らせると、次の道の駅「尾瀬街道みしま宿」にたどり着いた。この時点でかなり天気が悪く、基本的にトイレ休憩の場所となってしまったが、あとで調べたところ、JR只見線のビューポイントとのこと。しまった、もっとゆっくり調べればよかった、と後で後悔。

そのうち、あやしい道路にぶつかった。トンネルを向かうと左に大きく曲がっているのであるが、どう考えてもダムの上。本名(ほんな)ダム。さすがにドライブしながら写真を撮ることはできないので Google さんのお力を借りることにするが、こんな感じ

ここを曲がると、わっ、狭!

大型車が来たらきついな。運よく自動車がこなかったけど、ダムの上に国道があるというのもすごい。ダムの上を走っている途中で左を見ると、途切れている JR 只見線の鉄橋(第6鉄橋)。

この後も時にはトンネルに入りながらも只見川に沿って走ると、只見ダムに到着。

ここには J-POWER の只見展示場があり、ここでダムカードも配布している。

ただし、ここで配布しているのは只見ダムのカードではなく、只見ダムから見ることができる田子倉ダムのもの。展示場はこじんまりまとまっているが、3F の展望台からダム湖を眺めることができる。

ダム湖の湖畔から只見湖の向こうに巨大な田子倉ダムが見える。雨が激しくもやっていたので、最初、なんであんなところに橋があるんだ?と思っていたが、よくよく見るとダムだった。

ここから車でちょっと田子倉ダムの方に向かうと公園があり、ここからのほうがもっとよく、田子倉ダムを見ることができる。

ここからさらに田子倉ダムに向かって車を走らせると、どんどん巨大なダムに近付いていくため、その巨大さに圧倒される。ダムに近付いたところから、道は一気に登りとなる。そう、ダムのてっぺんに向かっての登り。登り切ったところに駐車場とレストハウスがある。



紅葉の頃であれば、さぞかしいい景色なのであろうが、この土砂降りと強い風では車の外に出ることもはばかられる。レストハウスには、お店の人と思しき人が一人いるだけ。駐車場には私の他に1台いただ、あっという間に帰ってしまった。

田子倉ダムを後にして新潟県に向かう。まだ登りが続く。雨は降り続き、周囲も暗くなってきて景色もよくわからない、前後に車も無く、一人で黙々とカーブに気を付けながら登る。新潟との県境近辺は六十里越と言うらしい。時々視界に入る標識に何度か六十里越と出てきたので気が付いた。後で調べたところ、途中、六十里越開通の碑があるらしいが、ほとんど真っ暗なので全く気が付かなかった。この近くをJR只見線が並行して走っているらしいが、すごい。

真っ暗の中、孤独な走りが続く。ここで何かあったら次の車が来るかどうかもわからないし、来ても止まってくれるかどうかもわからないところなので、非常にあぶない。早くこの難所を終わりたいという焦りを抑えつつ、慎重に暗闇の中を走る。ナビを見て、関越に到着するまで1時間半くらいだと思っったが、それでもまだ山の中。いつになったら人家が現れるところに着くのだろう。

そのうち、突然、道の駅を通り過ぎた。慌てて止まりバック。車は来ないのでバックしても大丈夫だけど、暗い中なので次の車が来たら追突の可能性がある。慎重にバック。なんとか道の駅の駐車場に到着。道の駅 いりひろせ。もう閉まっているので暗い。トイレ休憩のために止まっている1台の車だけ。あとでわかったことであるが、隣に鏡ヶ池という池があるらしいが、真っ暗なのでさっぱりわからない。ここまで来れば大丈夫。もう目の前、というわけではないが、小出ICももうすぐ。町中にも入ってきた。

小出ICから関越道に入る。塩沢石打SAで夕食。
 

なんとか翌日になる前に帰宅。今回の帰路ルートは以下のようになる。

頑張ったなー。