介護帰省 (2015/03/20)

今日は有給休暇をとってまた山形に。母が入院している病院に行って月一回のリハビリ状況の説明会、地域包括支援センターに行って父のデイサービス、ヘルパーさん訪問サービスの契約、そして老人ホームの見学等、すべて平日でないとできない処理をこなす予定。相手も休みたいから仕方ないのだろうけど、一種のサービス業なのだから土日対応、してくれないかなぁ。

9時過ぎに地域包括支援センターに行かないといけない、その前に実家に父の通帳と印鑑を取りに行かないといけないので、1時半に起きて2時に自宅を出発。前日は11時に寝たので2時間半程度の睡眠。とはいえ、ここ一ヶ月以上、毎日4時間程度の睡眠なので、慣れていると言えば慣れているけど、かなりしんどい状況。最初、妥協して入間、所沢、国立の近場のICから高速に乗ってそのまま山形に行こうかと思いましたが、やはりだんだん、介護帰省の出費もバカにならない状況のため、今回も我慢して東北自動車道の久喜ICまでは下道を選択。高速を使っても近所から東北道までは遠回りになるため、早朝であれば下道でもそんなにロスはしないはず。とはいえ、睡魔との闘いなので、ホンとは少しでも楽したいなぁ。。。

いつものように1時間半くらいで久喜IC到着。山形までは早朝出発の場合は6〜7時間で到着なので、そのうちの1時間半というのはかなりの割合。圏央道東北道とつながったら確実に1時間くらいで東北道に入るだろうから、それまではこのルートでがんばろう。

今日は気温が高かったので、早朝ドライブは霧の中のドライブとなりました。どこかで霧が晴れてもすぐにまた霧の中に突入。雪よりもいいけれど、気の抜けない運転というのは疲れます。福島に6時頃到着なので、ここからもまた節約のため下道に入って米沢経由で山形に。9時前に実家到着。父の通帳、印鑑、そして今日はデイサービスなので一緒に家を出れば楽勝、地域包括支援センターに到着、と思いきや、いつものようにトラブル発生。

通帳とキャッシュカードが全て、きれいに無い!前に整理してまとめておいたのであるが、明らかに通帳とキャッシュカードだけが無い。力が抜けた。父に聞いても、「金庫に入っており、金庫の鍵が開かなくなった、と言っただろう」と言うばかり。確かに金庫は空かなくなりましたが、そこには通帳はありません。それは前に父と一緒に見ているはず。と、父に説明しても、ポカンとしている父。かなり進行しているようだ。ここにあるはず、という近くを探したけれど見つからない。2週間前に実家に来た兄に電話して確認したけれど、その時はあった、という回答。本当に警察に電話して、それからそれぞれの銀行に連絡して口座をクローズしようとおもったけれど、そもそも父が怪しい状況では、警察もよく探してみてください、と言うことになるはず。地域包括支援センターに行かなければならない時間にすでになっているけれど、再度、自宅を捜索。

見つかった。

それもなんでこんなところに?というところから。父になんでここに?と聞いても、ポカンとしているばかり。仕方ない。気合を入れなおして地域包括支援センターに行こうとしたら、父は動こうとしない。「どうしたの?」と聞くと、「だって今日はデイサービスの日だから迎えに来るだろう」と言う。「だって俺もこれから地域包括支援センターに行くから、いっしょに行くことにしていたでしょ」と言っても、ポカンとしている。

もうこういうことは慣れてはきてはいるけれど、綱渡り状態。

地域包括支援センターに到着。と言っても、歩いて10分のところだけど。父はデイサービスに。私は事務所で契約作業。正直、30分くらいで終わると思っていたけれど2時間、かかりました。まずはヘルパーさんの会社との契約、および料金の自動引き落としの処理。書類5,6枚に父の名前、私の名前、住所などを書いて捺印。これをひたすら繰り返す。それが終わると今度はデイサービスの契約と料金の自動引き落としの処理。これも同様に、大量の書類に同じことを何度の書いては捺印。それが終わると今度は地域包括支援センターのケアマネージャーとの契約。こちらは料金引き落としはないけれど、やはり同様にひたすら記入、捺印。母が病院に入院する時のも大量の書類の記入、捺印を行ったけれど、それに匹敵する量です。そうこうしているうちに、母の病院での待ち合わせ時間となってしまい、あわててちょっと遅れる旨、電話して急いで車に乗って病院に移動。

病院についたら直ちに説明会スタート。リハビリの介護士さん、看護婦さん、そして担当の先生から過去一ヶ月の状況を聞き、今後のリハビリ計画を聞き、そしてまた署名、捺印。リハビリも限界に近づいているだろうとは思ってはいましたが、やはりそのようです。

それが終わった後、ソーシャルワーカー (相談員) さんと、退院後のことについて相談。今の病院は慢性期のリハビリのための入院なので、基本的にもう次はありません。3ヶ月が基本と聞いていましたが、もうちょっとリハビリ効果の伸びしろがあるみたいで、もしかしたらもう少し、延長される可能性ありと聞き、ややほっとしました。

心配なのは逆に父のほうで、オムツを頼んでも持ってこない、洗濯物を持ってきたのはいいけれど生乾きだった、など、そういう話を聞いて恐縮するばかり。今の病院の入院は兄がやったので病院任せではなく持参、ということにしていたのですが、やはり無理だったようです。申し訳ありませんでした、もうお任せします、と、オムツは病院が提供ということに切り替えました。料金は割り増しになりますが仕方ありません。すでに病院のオムツの持ち出しもかなりの量になってしまったようで、病院側も無視はできなくなったようです。

要介護の申請は行っており、おそらく今月中には決定されるはずなので、それが出たら特養老人ホームを申し込むことになりますが、山形といえども特養は待ち行列が出ているので、それまでは有料の老人ホームに行かざるを得ません。ソーシャルワーカーさんが3つ、紹介してくれ見学の予約もとってくれたので、今日この後2つ、明日のAMに一つ、見学となりました。

途中で昼食をとって、今日1つ目の見学開始。特養の見学はしたことがありますが、通常の有料老人ホームは初めて。とはいえ、システムの違い、規模や設備の差はあるにせよ、そんなになるほど、という違いは感じられませんでした。ただ驚いたのは金額。資料では月に15万円程度、と書いてはいますが、結局、それに個別のものがいろいろ加わり、月20万円くらいとのこと。さすがにう〜む、と言わざるを得ません。他を知らないのでどこがいい、悪いはないのですが、金額もさりながら、なんか雰囲気に違和感を感じました。根掘り葉掘り聞いたので時間がかかったことと、朝の2時から休みなしで走り回っているので、もう限界線に近づいたかな、ということで、2件目の見学は中止して帰宅。とはいえ、銀行によって父と母の通帳を記帳して怪しい形跡が無いかチェックしたり、再び病院に戻り先月分の入院費を支払ったり、洗濯物を受け取ったり、さらにスーパーによって食料の買出しをしたり。単純には帰宅できません。ただ、雪はもう無くなっており、余計な心配をせずに車を走らせることができるので、その点は先月までとはまったく違います。

やっと病院を出て実家に。とはいえ、疲れたのでしばし、病院の足湯で心を癒します。


実家に戻るとすでに6時近く。父はすでにデイサービスから戻っており、新聞とTV三昧。すでに晩酌をやっているかと思っていたら何もしていないので、私を待っていたのかと感心感心。と思いきや、そうではありませんでした。いつもは紙パックの日本酒からコップに酒をつぎ、チンして一杯だけ飲む父が、なぜか冷蔵庫からビールを持ってきて飲みだしました。あれっ?日本酒じゃないの?と聞くと、日本酒は無くなった(飲みきった)、買ってないのでビール、とのこと。どうやらビールは私が買ってきて冷蔵庫に置いている、と思い込んでいるようで、私がいない間に勝手に飲むわけにはいかん、と思い込んでいた模様。まぁ、感心と言えばそうですが、ちょっと違うのだけどなー。でもまぁ、酒を飲む元気があればそれはそれでよしとするしかありませんな。生きてりゃ、それだけでいいさ。