オヤジ化する娘

ふろ上がり、バスタオルを巻いた私を見た娘が「私も巻いて」というので巻いてあげた。
すると、「お父さん、ビール飲むんでしょ?」と、にやりとして云う。
何を言いたいんだ、と思っていたら、「ベランダで飲むんでしょ! 私も飲みたい!」。

わかった。別にビールを飲みたいと言っているわけではない (そもそもまだ4歳だし)。特に夏、ふろ上がり、すっぽんぽんにバスタオルを巻いただけの姿でベランダで(夏はなかなか見えないが) 時には遠くの富士山を見ながらビールを飲む私を見て、娘もそうやってみたい、ということらしい。「何、飲むの?」と聞くと、「うーーん、ヤクルト!」。

さすがに娘もヤクルトをそのまま飲むのでは気分が出ないと思ったのか、自分のコップに入れなおしてベランダにやってきた。もう9月も中旬になると6時半で暗くなっていますので、特に外の目は気になりません。二人でベランダのベンチに座り、私は缶ビール、娘はヤクルト。

ヤクルトを一口飲んで娘が一言。「うーーーー、うまい!」。

お兄ちゃん二人と遊んでいるので性格は完全に男になっている娘。いっしょに風呂にはいっている時も、「わたしは男がよかったな。おしっこする時も面倒だし、大人になると血が出るし (生理のこと)。髪の毛も男のように短くしたい。」などと言っていた。

男勝りの女になりそうだ。このままで行くとピアノを習うことになるが(お兄ちゃん二人がそうだから)、習い事だったらお花とかお茶とか琴とかやらせたいと思っている。海外に行ったときに、日本の伝統を見せることができる娘になってほしい。着物も一人で着付けできるようにしてほしい (妻の場合は私がいないと着れない。)。でも、サッカーなんかが好きそうだ。お兄ちゃんが友達とボールをけりあっている間に、3歳くらいから平気でぐいぐい入り込んでいく。相手は本気で蹴っているのでボールがあたると娘の体格ではふっとんでしまうはずであるが(一度、直撃してふっとんだところを見たことがある)、まったく気にしないようだ。キャプテン翼ではないけれど、ボールはトモダチ、ということか。

さて、そんな娘を連れて、今日は近所で開かれる「はなかっぱショー」か、または「プリキュラショー」に行かねばならない。やれやれ。

昨晩、仕事をしないといけなかったのに娘が呼びに来たので添い寝をしてあげた。起きるつもりだったけど、目が覚めたら3時だった。あーあ、また、やっちゃったよ。