日本が先進国から脱落

もう10日以上も前になりますが書こうと思って忘れていたので、今日、書いています。新聞の一面記事にもなりましたが、経団連の21世紀政策研究所が4月16日に発表した グローバルJAPAN− 2050年 シミュレーションと総合戦略 によると、最悪のシナリオの場合は日本が先進国から脱落する可能性がある、ということです。
GDPが全てではありませんが、2010年ではアメリカ、中国、日本、インド、ドイツという順番。それが悲観シナリオの場合は、2050年では日本は9位に転落(中国、アメリカ、インド、ブラジル、ロシア、イギリス、ドイツ、フランス、日本、インドネシアという順番)。BRICsが上位に来るのは当然としても、意外だったのはイギリス、ドイツ、フランスが健闘していること。それに対して日本の凋落が際立っています。
新聞のタイトルを目にした時はドキリとしましたが、よくよく考えると、まぁ、そうだろうなーと思うようになりました。
それと同時に思ったことは、日本にいる外資系の会社(少なくとも外資系のIT系)は大変だろうな、ということ。私が外資系にいた時は、日本は世界でNo.2の国。ただマーケットの特殊性から、日本では外資系はマーケットシェアを取ることが出来ずにいました。私のいた会社でも、ワールドワイドの中では日本法人はさほど大きな売り上げ比率ではなかったにも関わらず、日本という国は可能性がある、ということで、いわば特別扱いをされていたと思います。ただ、それは日本が世界の中で No.2の国であったことのおかげであり、それが無くなると、単なるアジアの1つの国。それも、中国、インドの2大国以外の中で、注目する国という程度。日本は可能性がある、特別だ、という特権が無くなり、外資系の会社の日本法人は市場規模に見合った結果を残さないと大変でしょう。
私が外資系にいた最後の時もその足音は聞こえており、私も気が付いていたとは思いますが、あえて、見ないようにしていたような気がします。最近、昔の同僚と話をしていませんが、頑張ってほしいものです。