今日で3月も終わり

さて、今日で3月も終わり。この3ヶ月で読んだ本。

とうとう、源氏物語に手をつけてしまったため、冊数はこんなものです。源氏物語 (瀬戸内訳以外は読んだことがないので、他はどうかはわかりません) は、最初は大変。瀬戸内訳も現代語訳とはいえ、まったくの現代の小説風というわけではないので、ペースがあがりません。特に最初の1冊は、おそらく1ヶ月弱くらいかかったでしょうか。読み始めたとき、全部で10冊を読みきることは至難の業だろう、途中で挫折するだろう、だったら最初で止めたほうがいいだろう、とも考えましたが、慣れてくるとペースも上がり、ストーリーもおもしろいのですらすら読むことができます。源氏物語そのものがおもしろいということもあるのでしょうけれど、瀬戸内寂聴さんの現代語訳もすばらしいのでしょう。今のペースで行けば、あと3ヶ月もあれば完読(?)できると思います。
大量の登場人物、その人の呼び方もさまざまで時の流れとともに変わり、何度も「あれっ?この人って誰だっけ?」となるのですが、とはいえ、過去に戻ると混迷の度合いが増幅するだけでしょうから、ずんずん進みます。全10巻を読んでから再読すると理解は深まると思いますが、源氏物語評論家を目指すわけではありませんし、再読すると残り半年もそれで終わりそうですからやらないでしょう。
それにしても、これを本当に一人で書いたのか、かつ、ワープロも無い時にこれをどうやって書いたのかと考えると不思議、というか驚愕ものです。まだ全部読み終わってはいませんが、読んでよかったと思う本です。日本人として一度は読んだほうがいいのでしょうけど、大人が読む本ですね。
高校2年生になるとき、理系コースと文系コースの選択があり、結果的には理系を選んだ私ですが、本当は国文をやろうかなぁ、と考えたこともありました。「日本語をさかのぼる」の大野晋さんがどうやって日本語の起源を調べたのかをTVで見て知り、ああいう仕事もおもしろそうだなぁ、と思ったからだったのですが、源氏物語が終わったらそちらの本をまた読んでみたいと思っています。